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チベット使節団 中国政府の態度が軟化したことを示唆

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(2002年9月30日 BBC)

ダライ・ラマの使節員の1人は、チベット亡命政権の指導者と中国政府との直接対話が再び設定されたと発表した。 ロディ・ギャリ使節員は、3週間の訪中を終えた後、この訪問の様子を楽観的な調子で語り、二国間の関係における新しい幕開けを目指してあらゆる努力をしたと述べた。

中国政府とダライ・ラマとの正式会談は、1993年に開かれた。 ロディ氏の声明は、中国政府の態度が軟化したことを示す最新の証拠である。ロディ・ギャリ氏は、北京、上海、およびチベットから戻ったが、これは、20年間で初めての訪中であった。

ギャリ氏は、率直で心を開いた話し合いを持つことができたと述べた。ギャリ氏は、中国政府の指導者とダライ・ラマとの直接対話が再び設定された、また、中国高官は以前よりもはるかに大きな柔軟性を見せたとも語った。ギャリ氏によると、中国側がダライ・ラマのチベットに関する提案に強い興味を示したそうだ。 ダライ・ラマは、中国領土内にあるチベットの自治権を求めているしかし中国政府はこれまで、法王がチベットの独立を公然と求めているとして非難している。

注目すべきことは、ロディ・ギャリ氏の声明では、チベットにおける弾圧、つまり、中国公安当局による人権侵害についてはまったく触れられていないことだ。氏の声明に見られる楽観的な調子は、チベットとチベットの民の将来に関する新しい対話の準備が進められていることを示唆している。